キャリア教育「ムリ・ムダ・ムラ」の解消と指導効果の向上。「探究×進路」から「探究×進路×教科」への第2フェーズへ
青森中央高等学校様

公立・総合学科(1学年約160名)。「自分を知る・社会のいまを知る・自分と社会のかかわりを知る」を軸に一貫したキャリアデザインを目指す伝統校。
【学校情報】
青森県 公立 共学 総合学科(1学年約160名)
【主な進路状況】
進学8割(国公立大・私立大・短大・専修等)、就職等2割
クイックサマリー
総合学科である同校は、「探究×進路」の指導体制を効率化。生み出した余白で課外活動等の質を向上させ、従来ほとんどなかったという国公立大学の総合選抜の合格実績にもつながっています(フェーズ1)。その後、年内入試の拡大により増大する担任の負荷を軽減すべく、「グロースナビ」を導入(フェーズ2)。「探究×進路×教科」の指導体制づくりに取り組まれています。
【取り組み前の課題】
「産社」「総探」担当の授業負担が重い(ムリ)、部署や年次間の連携不足(ムダ)、生徒の経験が積み重ならない(ムラ)。
【取り組み】
『キャリアナビ』を導入。「産社」「総探」の担当の温度差・負荷を軽減しつつ、小論文・志望理由書指導のノウハウ差・負荷を軽減。
【成果】
効率化により生まれた「余白」を外部連携活動やコンテスト等へ投入。国公立大の総合型選抜合格者増加など明確な実績を創出。
【フェーズ1で見えた課題】
年内入試拡大による担任の指導・作成負荷の増加。また、個別最適な学びに向けて「教科」指導の活性化の必要性。
【取り組み】
2026年度より『グロースナビ』へ一本化。部署連名起案とコスト一元化・相乗効果の言語化により校内合意を形成。
【期待効果】
「生徒カルテ」による多面的データ把握、調査書/推薦書作成負荷の軽減、日常・放課後・不登校生の個別最適学習の実現。
取り組みの背景:キャリア教育における「ムリ・ムダ・ムラ」の解消へ
青森中央高等学校様では、「自分を知る・社会のいまを知る・自分と社会のかかわりを知る」を軸に一貫したキャリアデザインを目指してこられました。以前は、キャリア教育の側面でカリキュラム・マネジメントが十分に回っておらず、課題を抱えていたそうです。
具体的には、「産業社会と人間」「総合的な探究の時間」の担当教員の授業負担が大きい(ムリ)、推進部・進路・年次の連携が取れていない(ムダ)、生徒の「経験」が積み重なっていない(ムラ)といった点でした。
学校教育活動全体を通じた組織的・体系的なキャリア教育を推進するため、同校では『キャリアナビ』の導入に踏み切りました。

フェーズ1の成果:「探究×進路」の指導体制づくりが生んだ「余白」と進路実績
「探究×進路(キャリア)」の指導体制が効率化したことで、学内に「余白」が生まれたそうです。同校ではその「余白」を外部連携などの課外活動へ投入し、教育の質向上につなげられました。

例えば、地域課題の解決を目指して有志生徒が「高校生地域ねぶた協力隊」を設立し、ポスター制作や運営補助、企画提案を行うなど実践的なPBLを展開されました。また、地域の助成金獲得に向けたプレゼンや「プレゼン甲子園」への出場など、各種コンテストへ挑戦する余裕も生まれたとのことです。

また「探究×進路」の指導体制の中で、1年次から3年次までに小論文・志望理由書をブラッシュアップする仕組みを構築されています。
具体的には、従来より探究の基本手法習得の時期を早期化し1年次に行ったうえで、2年次に「ニュースピックアップ」や「系統別テーマ学習」、添削課題を実施。3年次には2年次で書いた志望理由書をさらに磨いて個別指導の実施を行っています。
こうした取り組みにより、従来はほとんど合格者がいなかった国公立大学の総合型選抜において、青森公立大学4名(9名中)、弘前大学4名(5名中)の合格者を輩出するなど、進路面でも成果が表れています。(2025年12月取材時点での実績)
フェーズ1で見えた課題から、フェーズ2「探究×進路×教科」の指導体制へ
フェーズ1で大きな成果が上がった一方、新たな課題も浮かび上がってきたとのことでした。
近年の年内入試拡大と出願者の増加に伴い、「探究×進路」の指導が充実すればするほど、担任の指導負荷が増加していたそうです。また、次期学習指導要領を見据えた個別最適な学びの重要性に立ち返り、「探究×進路」に加えて「教科」学習・指導を活性化させる体制づくりが必要とされていました。
そこで同校では、キャリア教育を第2フェーズへと進めるため、2026年4月より『グロースナビ』の導入を決定されました。従来バラバラだった探究・進路・学習サービスを1つのプラットフォームへ一本化し、データ連携による省力化・効率化と指導効果の最大化を図るためです。

校内合意形成のポイント:「連名起案」と「コスト・効果の一元化」
領域横断的なツールを導入するにあたり、同校では「総合学科推進部」が起案をリードされました。「進路指導部」「教務部」の3部署による連名起案を実施し、事前に課題認識の共通化を図られたそうです。
また、従来個別に導入されていたサービスの費用を整理し、一元化しても全体コストが変わらないことを提示。
1つのID・パスワードでの一元管理や「生徒カルテ」による1画面でのデータ把握、学校活動の振り返り内容から指導要録・調査書の総合所見欄のたたきを生成するなど、ツールの一本化による相乗効果と教員負荷軽減メリットを明確に言語化されたことが、職員会議等でのスムーズな合意につながったとのことでした。
グロースナビへの期待:個別最適な「学び」と「生徒把握」の実現
『グロースナビ』の導入により生み出される余白を活用し、同校では「個別最適な学び」と「個別最適な生徒把握」の実現を目指しています。

学習面では、「定期テストパック」や「志望校パック」の活用による日常学習・放課後学習の充実だけでなく、不登校がちな生徒に対する学習伴走(取り組んだ学習を出席とみなす材料への活用など)にも期待されています。
また、個別最適な「生徒理解」の面では、生徒カルテやポートフォリオへの多面的なデータ蓄積、またデータを活用した指導要録の総合所見欄の文案生成機能により、調査書・推薦書・面談に係る担任負荷軽減させていきたいとのこと。生徒ならではの経験を気づかせる「掘り起こし面談」への効果も期待していただいています。
取材時期:2025年12月
【無料】グロースナビ パンフレットと事例詳細資料
「探究×進路×教科」を繋ぎ、キャリア教育の第2フェーズに取り組まれている青森中央高等学様の、詳細な事例資料をお手元でご覧いただけます。

